看護師が抱えている悩みの大半が人間関係の悩みだと言っても過言ではありません。
どの職種でも人間関係の悩みはあると思いますが、その中でも看護師の人間関係の悪さは有名です。
実際にこの記事を今見ている看護師の皆さんも、人間関係が辛くて悩みを抱えている方だと思います。
私は現在看護師11年目ですが、そんな私もこの11年間の悩みのほとんどが人間関係です。
人間関係のドロドロは実際自分の力で完全に無くすことは不可能だと感じますが、自分の行動を意識することで未然に防いだり巻き込まれにくくすることは可能です。
実際に私は今まで、一定のお局看護師との人間関係でかなり悩んだことはありますが、それ以外の看護師とはドロドロすることなく円満な関係を築いてきた自信があります。
今回は、人間関係に悩んでいる看護師の皆さんに向けて、人間関係がドロドロする原因や対処法についてお話しします!
この記事を読むことで、職場の人間関係の悩みが軽減したり、それでも辛い場合の解決策が見つかります!
目次
看護師の人間関係がドロドロしやすい原因:大きく3つ
初めに、何故看護師の人間関係がドロドロしやすいのかの原因を把握して対策を考えていきましょう!
女性が多い
これは確実に看護師の人間関係が悪くなっている一番の原因だと言えます。
女性は男性に比べて、陰口が大好きな人や、相手を見下すような人が多い傾向にあると思います。
これは看護師に限らず、女性そのものがそういう傾向にありますよね。
その証拠に、幼い学生の頃からいじめの多くは女子の間で起こることが多いです。
職場にもよりますが、看護師の職場の多くが女性の割合が圧倒的に多いと思います。
そうなると必然的に、職場の中で陰口や人を見下したりする人の割合も多くなりますよね。
その結果、看護師の人間関係がドロドロになってしまうということです。
仕事1つ1つの責任が重たい
看護師の仕事は患者さんの命に関わる仕事で、1つ1つの業務の責任が重大です。
自分にとっては小さいと感じる事でも、それが命に関わる可能性もあります。
「これくらい大丈夫か」「自分には関係ないだろう」そんな甘い考えは許されない仕事です。
だからこそ、職場に緊張感が走ってしまうのは仕方ない部分があります。
みんな自分自身がミスしないように気を張るし、周りの看護師がミスしないようにも見ています。
そこでミスが起きたり起こりそうになった時に、厳しい口調で注意している場面に遭遇することも多々あります。
緊張感が走っているので余計に口調がキツくなったり、そのミスを引きずって陰口を言ったりする看護師が一定数いることで、人間関係が悪化してしまいます。
業務が忙しく心身共に余裕が無くなる
看護師の仕事は、職場によっては休憩時間が確保出来ないくらいに忙しい場合があります。
特に病棟で勤務している看護師には日常茶飯事かもしれません。
そうなると、大体の看護師は心にも余裕が無くなってきます。
心にも余裕が無くなった結果、口調がキツくなったり、周りに八つ当たりしたり、陰口を言い始める看護師も多いです。
それが原因で人間関係が悪化していきます。
人間関係がドロドロしない為の対処法:4つ
今お伝えした3点の原因はどうしても取り除くことが出来ない原因です。
その為、原因を踏まえた上で自分の行動を意識していく必要があります。
対処法4つ
- 責任感を持って1つ1つの業務を行う
- 協調性を常に心掛けて業務を行う
- 空気を読んだコミュニケーションを心掛ける
- 人間関係を乱す看護師への対応は特別注意を払う
1つずつ説明していきます!
責任感を持って1つ1つの業務を行う
看護師は基本的に責任感が無い行動をされるのが本当に嫌いです。
先程挙げた人間関係が悪化する原因に、『仕事1つ1つの責任が重たい』があったと思います。
看護師の仕事には患者さんの命が関わるので、当然責任感を持って働く必要があります。
そんな中で、責任感が無い行動をされると、仕事にやる気が無いんだろうなと捉えます。
その人に対する印象は当然悪くなってしまいますよね。
印象が悪くなると、陰口の標的になりやすいです。
例え新人看護師で業務が上手く出来なくても、責任感の有無はちゃんと伝わってきます。
業務が出来る出来ないより、責任感の有無の方が何倍も重要です!
責任感を持って働くことは、患者さんの為だけでなく人間関係にもかなり影響してくるので、看護師をする上で忘れないようにしましょう!
協調性を常に心掛けて業務を行う
看護師の人間関係に協調性はかなり影響します。
看護師の仕事は毎日予定通りに遂行出来るはずもなく、色んな場面で誰かの助けが欲しい時が必ずあると思います。
そんな時に助けてくれる看護師の存在は心から有り難いですよね。
周りに手を差し伸べられる看護師は必然的に好かれます。
いつも他看護師の遂行状況を把握する意識をして、余裕がある時には助ける習慣を付けましょう!
時間に余裕があるからとゆっくりしたり雑談したりはNGです。
助ける習慣があれば、困った時に自分自身のことも周りが助けてくれるようになり、メリットしかありません!
臨床で働いていると、「自分さえ楽が出来れば良いや」のスタンスで働いている看護師は残念ながら結構いますよね。
しかもベテラン看護師にも多いです。
そんな看護師は本人は気付いていませんが、当然嫌われていて裏でめちゃくちゃに愚痴を言われています(笑)
そんな看護師にならないように、協調性を心掛けましょう!
空気を読んだコミュニケーションを心掛ける
人間関係を構築する上でコミュニケーションは大切です。
しかし、看護師の仕事は忙しく空気がピリピリしている場面も多々あるので、コミュニケーションをする際にタイミングを考えることはかなり大事です。
かなりめんどくさいと感じると思いますが、タイミングを間違えると厳しく注意されたり、冷たい対応をされたりと自分が傷付くことになります。
例えば…
- 相手が忙しそうに動き回っている時
- 相手が誰かと会話をしている時
- 相手が明らかに機嫌が悪そうな雰囲気の時
こんな時は絶対に話しかけたら駄目なタイミングです。
どうしても話しかける必要がある時以外は、そっとしておくべきです。
空気を読んだコミュニケーションを心掛けて、少しずつ相手と信頼関係を築いていきましょう!
人間関係を乱す看護師への対応は特別注意を払う
職場に人間関係を乱す看護師がいる場合は、その看護師への対応には特別注意をする必要があります。
人間関係を乱す要注意な看護師とは
- 常に人の悪口を言っている
- 喜怒哀楽が激しい
- 仕事をしない
- 新人看護師など歳下の看護師を理由なく嫌う
これに1つでも当てはまっていたら確実にまともな看護師じゃないです(笑)
要注意な看護師とは必要最低限の関わりにするべきです。
悪口に巻き込まれたり、ある日突然自分が標的になったりするのが目に見えるからです。
関わる際には、絶対に愚痴は言わず、とにかく相手の話を聞いてあげるスタンスで関わると標的にもされにくいです!
対処法を実施しても改善せず辛い場合:対処法は3つ
今お伝えした対処法を意識しても変わらない場合や、それ以前に対処法を試すまで耐えられない場合もありますよね。
そんな看護師には、3つの選択肢があります。
- 上司に相談して業務調整を依頼する
- 部署異動が可能な職場は異動をする
- 転職をする
辛ければ、我慢せずに早い段階でどれかの対処をするべきです。
上司に相談して業務調整を依頼する
この方法は私も実際に過去に行った方法で、どうしても関わりたくない相手と接点が無くなるように業務調整を行なってもらう方法です。
業務調整になるので限界もあり、もし今の職場で特定の誰かとの関わりが辛い場合にはかなり効果的です。
私の場合は特定の1人との人間関係に悩んでいましたが、副看護師長に相談することで業務調整をしてもらいました。
その後関わりがほぼ無くなったこともあり、自然とその苦手な相手とも普通に会話が出来るようになっていきました。
職場の雰囲気や上司の相談のしやすさ次第では難しい場合もあると思いますが、可能であれば試す価値がある対処法だと感じます!
部署異動が可能な職場は異動をする
部署異動が可能な職場は、転職より前に異動を考えてみても良いと思います。
同じ職場内だとしても部署が変われば全く人間関係も変わります。
実際に私が総合病院へ勤務していた頃は、部署が合わない場合は部署異動をするケースは多々ありました。
職場の規模にもよりますが、総合病院などは部署異動をしたら前の部署の看護師と会うことも滅多になくなります。
気まずさもあって部署異動を躊躇する場合もあると思いますが、職場の規模が大きければ気にする必要はありません。
転職するには労力が必要で、継続勤務年数が短いと転職に影響する可能性があります。
部署異動も候補として考えてみるのがおすすめです。
転職をする
転職をするのは最終手段ですが、人間関係の悩みを解決するには手っ取り早い方法です。
今すぐにでも今の職場を離れたいくらい辛いなら、迷わず転職してしまって良いと思っています!
私は今まで2回転職を経験しましたが、転職すると人間関係も業務内容も全てが違うので、環境も気持ちもリセットして仕事が出来ます!
転職して後悔したことは一度もありません!
しかし、また転職先で同じように人間関係の悩みを抱えると意味がないので、転職先は急がずしっかり吟味してから決めるべきです。
人間関係が良い傾向にある職場の選び方についても下で紹介していきます。
転職をする際に利用する看護師専門の転職サイトの選び方についての記事も書いています。
転職サイトを利用する場合は読む価値ありです。
人間関係が良い傾向にある職場の選び方
人間関係は実際に働いてみないと分からない部分が大きいですが、こんな職場は人間関係が良い傾向にあると感じる条件も存在しています。
その条件について紹介していきます!
業務内容が比較的楽
業務内容が楽であればあるだけ人間関係が良い職場と言えるくらい、業務内容は人間関係に大きく影響します。
心身共に余裕がある状況で働いていると、人に対して優しく接することが出来るし、ピリピリした空気になることも少ないです。
忙しい病院から在宅系に転職した私は、今までの心身の苦痛が嘘かと思うくらい楽になり、看護師同士の人間関係での悩みも全く感じることはありませんでした。
スキルアップにこだわりがある看護師には向いていないかと思いますが、人間関係を優先するなら業務内容に注目して選んでみましょう!
男性スタッフが多い
男性スタッフとは、看護師に関わらず介護士やリハビリスタッフなども含みます。
男性スタッフの配置は多ければ多いだけ良いです!
女性看護師の多くは、男性には甘かったり、悪い部分を隠そうとする習性があると感じます。
その為、中々男性スタッフの前で怒ったり陰湿なことをする看護師は少ないです。
そして、男性スタッフがいると全体的にコミュニケーションが弾んで職場の雰囲気が良い場合が多いです。
有休取得が可能、休日が多い
有給取得がしっかり出来たり休日が多い職場は、看護師のプライベートの確保が出来るので仕事への満足度も高くなりやすいです。
仕事の満足度が高いと心穏やかに仕事が出来たり、仕事へのやる気も全く違います。
その結果、心に余裕が持て人に優しく出来たり、職場の雰囲気もピリピリしにくいです。
だからと言って人間関係が良いとは言い切れませんが、仕事への満足度は人間関係に確実に影響しています。
おわりに
人間関係に悩んでいる看護師は本当に沢山いらっしゃると思います。
この記事では、人間関係についての原因や対処法についてお話ししました。
しかし、本当に辛い場合は、早い段階で転職するか退職して回復するまで休息することが大切だと感じます。
今まで精神的に病んでしまった看護師を身近で何人も見てきました。
意外とよく起こってしまう事なので、絶対に無理は禁物です。
転職や退職をすることが自分のプライドから許せなかったり、今後の就職に響いてしまうからと考えてしまう気持ちも本当によくわかります。
しかし、プライドよりも自分の身体が一番大事で、しかも看護師の就職先で困ることなんて実際ほぼありません。
今まで2回の転職をした私も、周りで転職した看護師も誰一人困っている人はいないのがその証拠です。
自分の身体を第一に考えて、それぞれが人間関係の対処法を考えてみてほしいと思います。
この記事が一人でも多くの看護師の人間関係を解決出来る記事になれば嬉しく思います。
今後も看護師に向けてお役立ち情報などを投稿していきますので是非見に来て下さい!
それでは〜!