今回は私の仕事である看護師の現実についてお話していこうと思います！
私は今年看護師11年目で中堅看護師と呼ばれる立ち位置にいます。
7年と少し病棟で働き、その後転職をして在宅関係で2年働き、現在はフリーランスの看護師をしています。
看護師として色んな職場を経験しているのでリアルな部分をお伝え出来るのではと思います！
こんな方に読んでほしい内容です。
- 看護師のリアルを知りたい方。
- 将来看護師になりたいと考えている方。
- 転職を考えている看護師。
特に看護師じゃない方にはショックな部分もあるかと思いますが色々事実を話していきます！
転職に役立ちそうな事もお伝えしていきますね！
目次
看護師って本当に白衣の天使なの？
看護師＝白衣の天使ってよく世間では言われますよね！
実際にこの10年間色々な場面で、看護師が世間に白衣の天使だと思われているんだと感じる事がありました！
こんな時「看護師で良かった」と心では思いますが、実際は白衣の天使はごく一部の看護師に限ります…
ガッカリさせてしまった方は本当に申し訳ないですが、世間の看護師＝白衣の天使というイメージは完全に間違いです。
自分の生理的欲求がまともに満たされない職業なので、天使でいるのはかなりキツいのが現実。
それに、看護師は気が強い人が本当に多いです。
ちなみに私は病棟看護師の時は全く天使とは言えないくらい余裕無く仕事をしていましたが、在宅の看護師に転職した時にはゆったり働けたので心に余裕が持てて、よく優しい看護師さんって患者さんに言われてました。
その時はもしかしたら私も白衣の天使だった可能性はあります（笑）
周りの看護師も在宅に転職した際には患者さんに優しい心で接してる人が多いように感じたので、働く場所によっても左右はされそうですね。
人間関係について
看護師の人間関係って他職種の方はどう想像しているのか気になります。
おそらく想像通りだとは思いますが、THE女の世界って感じです！
気が強い女性が集まっている職場が多いので、愚痴などが常に飛び交っている職場も多々あります…
働く場所によって全然色が違うので一概には言えないですが、今まで経験した職場で人間関係が良いと思う職場は無かったです。
経験上、忙しくて心に余裕が持てない職場ほど、愚痴ったり後輩いじめをしたり患者さんにきつく当たる看護師が多いと感じます。
そんな中でも、男性スタッフがいる職場は少し良い雰囲気だったりもします。
女性って男性の前では自分を良く見せようとする習性があるように感じます。
どこに行っても人間関係で悩むことはあると思いますが、就職先に病棟などの忙しい所を選ばない、男性スタッフが多そうな職場を選ぶと人間関係がまだ良い職場に巡り会える確率が上がりそうです。
看護師の人間関係はこんな状況なので、特に忙しい職場では仕事を辞めたい看護師が沢山存在しています。
実際人間関係が原因で病んでしまう方もよくいます。
私は2箇所の病棟を経験し、どちらにも信じられないくらい性格が悪い先輩がいて、毎日が憂鬱で今にでも仕事を辞めたい日々だったのを覚えています。
7年病棟を経験してもう十分だと思い、在宅の看護師に転職した際には人間関係のストレスは全く感じず仕事が出来ました。
人間関係に悩んで仕事が辛いなら転職するか退職をして一旦休むのもありです。
看護師はいくらでも次の就職先があるので、少しの期間休んでも心配不要です。
給料について
看護師の給料事情については皆さんが一番興味がある部分ではないでしょうか。
看護師は給料が多いと世間ではよく言われているのを耳にします。
結論、新卒から数年は周りの同級生と比べると遥かに高いことが多いです。
しかし、長い目で見ると管理職などの役職が無い看護師は上がり止まりで給料が高いとは言い難いです。
具体的は数字で説明します！
月々の給料
私の以前の給料を例でお伝えしますが、大体どこも大きな差はないと思います。
私は新卒で大学病院に就職しましたが、初任給は手取りで15万円程度でした。
次の月からは残業も増えるので徐々に上がっていきました。
これは夜勤が入っていない時の給料です。
就職した夏頃には夜勤が開始となり、勿論その分残業も増え、給料は20万円をすぐに超えました。
1年目が終わる頃には手取りで23万円/月くらい稼いでいました。
看護師1年目でも夜勤や残業がある職場だと25万円近くの給料があるので、周りの同級生と比べると稼いでおり、『看護師＝稼いでいる』というイメージになるのも当然かと思います。
2年目も少しずつ上がり25万円/月程度、3年目から上がりが緩やかになりました。
そして3年目から10年目まで、職場が変わったこともありますが5万円も手取りは変わっていない現状です。
実際に大学病院で働いていた際に9年目の先輩の給料を聞いたのですが、手取り29万円くらいと言っていたのを覚えています。
大規模な病院でも緩やかにしか給料は上がっていないことが分かるのと、今までは自分より稼ぎが少なかった同級生の方が、社会人10年目くらいまでで稼ぎが逆転する可能性が高いです。
ボーナス
ボーナスに関しては病院毎にかなり差があります。
私のケースだと、大学病院の頃は5年目で手取り35〜40万円/回、その後の勤務先はやや中規模の病院で25万円/回、在宅の看護師は20万円/回と差があります。
ボーナスは職場の規模が小さくなればなるだけ下がっています。
看護師のボーナスが高く感じるか低く感じるかはそれぞれだと思いますが、私は意外と低いと感じます。
よりボーナスが多い職場を望むなら、規模の大きい病院に就職するのがおすすめです。
例外(役職がある場合)
ここまで役職が就いていない看護師の給料事情についてお話しましたが、役職が就いている看護師は結構稼いでいます！
役職とは看護部長(院内看護師のトップ)、副看護部長、看護師長(病棟看護師のトップ)、副看護師長などを指します。
具体的な額に関しては管理職では無いので分かりませんが、おそらく平社員の2倍以上は稼いでいます。
大学病院の時の副看護師長の先輩は、1回のボーナスでギリギリ3桁超えたくらいだったと話していたので、平社員の2倍はあると判断しました。
役職がある看護師に限り、世間のイメージ通りしっかり稼いでいると言えます。
看護師になって良かった事、悪かった事
私の場合は今まで大変な事が沢山ありましたが、それ以上に看護師になって良かった事が多かったと感じています。
良かった事
- 医療の現場はどこも看護師不足なので、就職先には一度も困った事がない→貯金さえしておけば少々仕事を辞めてもいつでも再就職が可能。
- 仕事を辞めて色んなことに挑戦が出来る、人生の幅が広がる→1つ目に書いたように就職に困らないので少々無職になっても問題が無いからです。
- 看護師は世間からの信頼が熱い→看護師と伝えると賃貸の審査はほぼ落ちない、独身で家を建てたいと不動産に飛び込んでも真面目に取り合ってくれる、看護師ならローンも間違いなく組めると言われた経験などあり。
- 自分の自己肯定感が上がる→これは3つ目に挙げたように、世間からの信頼が熱いからこそ、普段はネガティブな自分でも看護師であることが唯一誇りだと思えます。
- コミュニケーション能力が上がる→看護師になるまで人見知りが酷かったですが、看護師になってからはコミュニケーションは仕事で避けられないので、自然と話せるようになりました。
- 給料は高くはないものの、割と自由な生活が出来る程度には貰える。
悪かった事
- 学生の実習の頃から、看護師からの陰湿な対応などに耐える必要がある→看護師になってからより学生時代が特に辛かったので、もう過去に戻ったら看護師にはなれないと思います。
- 医療現場には理不尽な人が沢山おり、そんな人達とも関わりが必要なので日々精神的苦痛を感じる。
- 患者さんの排泄の介助などが毎日のようにあるので綺麗な仕事ではない。感染リスクとも隣り合わせ。
- 毎日の膨大な仕事量や患者さんの急変に隣り合わせという状況から、身体的・精神的苦痛が大きい。
私は今だから看護師になって良かったと思いますが、また過去に戻って進路を決めるとなったら別の職業を選択すると思います。
それだけ看護師は大変な仕事です。
最後に
看護師の現実について長々とお話しました。
私の実体験を元に書いているので当てはまらない箇所もあるとは思いますが、大体看護師ってこんな感じなんだと伝わってくれたら嬉しいです。
今後も私の経験を元に、看護師について沢山お話ししていきたいと思っています！
それでは〜！！
